いやあ、いろんな意味でたいへんな週末でした…。
飲み過ぎたなぁ…。
超絶二日酔いで先ほど休日出勤から帰ってきて、グリーンデイ聞きながらビール片手に蛸蔵ラボを振り返ります。

5回目にして初めて、高知県内勢のみの参加となった蛸蔵ラボ。
「スキルアップと交流」というテーマの元に集まってくれた8団体。
中学生、高校生(ラボ初だ!しかも4人も!)の参加、そして大学生の参加が多く、フレッシュな今回となりました。
クリエイション側に立った企画という意味では、今回の若者達の参加は大切な意味がある一方で、チケットを売ってお客さんに見ていただく作品の質の担保という面ではドキドキでしたが、これはもうこの企画の永遠の課題になるのだろうなー。
ということで、各団体さらっと感想。

劇団とも子「東京、妙子」
キングオブ高知の怪優こと敬三さん。昨年の一人舞台に続いて今回は小松みぽりんとのペアでの参加でした。
インパクトと言う意味では前回に及ばなかったものの、少年時代の前回から今回は東京に出た青年時代を振り返る内容で、一番こだわったのは江川のピッチングフォームという不思議さよ。
役者としては素晴らしい敬三さんですが、作演出となると、ご自分のナチュラルなおかしさをそのまま出していく作り、これは真似できないなー。どこまで狙ってるのか、どこまで天然なのか?

キクプロジェクト「Mの言葉~言語的認識の再・ニンシキ ± 五感~」
前回の大木さんの実験から引き続き、演劇実験空間という蛸蔵ラボのサブタイトルに相応しい作品でした。
喉から出る音、そこから言語が生まれて意味を持ち、言葉が一人歩きをし、身体と言語の向き合い方や双方が両輪とならない違和感を描いたのかなー。
美術作家としてのももよんの新境地は、演劇関係のみんなにどう写ったのだろう?
高木さんの詩を読む声、よかったなー。

エンケン出身「ある夏の部屋」
ラボ皆勤賞の高知大学演劇研究会さん。大学を卒業して高知で働きながら演劇を続けるヤング女子2名が舞台に立ち、今年高知大を卒業する川田さんが作演出、照明音響オペは後輩の演研のふたりという構成。
心霊写真をキーワードにふたりでテンポ良くシーンを回していく作りで、ある意味これまでの高知大さんのテイストが色濃く出た作品でした。

西本・刈谷 合同企画「4番線」
一昨年、徳島のイベントでの上演で書き下ろした本作。
友達を亡くした経験と、自身の感じる生きづらさ。その救いを舞台に求めている訳ではないのだろうけど、西本君のいろんな経験がにじみ出た作品でした。
刈谷さんの実直な役の向き合い方は、この配役で正解だったのかなーと思った一方、前回の須崎のまちの物語で内藤さんに「語りすぎている」と指導があったように、もっと言葉をそぎ落として、受け手の想像に委ねる作りだったらどうなったのかなーと思いました。
余談ですが、蛸蔵ラボの西本作品はすみこが照明、僕が音響をやる事が多くって、今回はよしかさんが照明プラン、みかみんがオペを行ったのですが、最後のシーンでは音響卓の僕の隣で、すみこがグジュグジュ鼻をすすって泣きながらオペをしているような気がした事でした。

一絃の琴「そういうきもち。」
高校3年の岡本琴巳ちゃん。卒業して大学に行く前に自身の作演出で一人舞台に立つという、大きな挑戦。
若いからこそ思い切った挑戦ができるかと言うと決してそうではなく、本人の描く世界や、身体性、これまでの経験を考えた上で、思い切って勝負に出てきたこの度胸を考えると、彼女の存在自体が高知の財産だと思います。
この後来年3月に学校の枠を超えた高校生の卒業公演を企画するそうで、そのアイデアや行動力、舞台に対する愛情がこれから大きく花開きますように。

舞台屋ナスカ「奇譚の蔵」
堺くんが今年の赤岡で上演した怪談公演を蛸蔵ラボで披露しました。
いっしょに舞台に立ったのは高校生の「堺くんファンクラブ」の女子2名。
なかなかしっかりした本で、ふたりの女子も頑張っておりました。
何気に上手な堺君のパントマイムはちょっと面白かったなー。

てんかぶつ「青と赤」
高知大学演劇研究会の現役チームによる作品。当然学生達は代替わりしていくのですが、高知大さんは不思議と作風は同じ感じのものが多かったのですが、今回の作品は新しい風を感じました。
引っ越しを機に不登校気味になった子の家族や友達を描いたこの視線こそ、今の彼ら彼女じゃないと描けない世界だったんじゃないかしら。

ユニット「→T(からのT)」「銀の海。銀の魚。」
今年1月の「須崎のまちの物語」で上演した3作のひとつ。
須崎が終わってからみんなで飲んでる時に「ラボで再演できたらいいねー」と言ってたのが実現しました。
キャストは半分ほど入れ替わり、さらにエネルギッシュに、テンポ良く、メリハリがついたのではないかと思います。
高知で、蛸蔵で、この作品を届けられたのは大きな意味があって、このまま現在取材・執筆中の須崎公演に向けて、勢いがつけたらなー、新しい人を巻き込めたらなーという目論見は見事成功したみたいです。うひひ。

ということで、無事終わった蛸蔵ラボ(無事ではないな)(酔っ払いすぎやな)。
毎回あらたな発見や、繋がりや、課題が生まれております。
ルーチンワークにならないよう、次回に向けてしっかり振り返って、前に進んで行きたいと思います。
みなさま、お疲れさまでしたー!!


公募により集まった県内の劇団やユニット、総勢8組による、交流とスキルアップ、そして演劇の可能性を追求することを目的に開催する2日間。
この実験空間で新たな才能の芽生えに立ち会うか?
おなじみの劇団が本公演とは違う意外な面をさらけ出すか?
今回は県内勢で構成された、魅惑の第5弾!

■日時
10.13(土)17:30open 18:00start
10.14(日)13:30open 14:00start

■会場
蛸蔵
780-0074 高知市南金田28
http://warakoh.com/theater

[料金]
公演日指定
一般前売り 1,500 円
学生前売り 1,000 円
(当日券は各 500 円増し)
※未就学児の入場はお断りします

[前売り券販売所]
かるぽーとミュージアムショップ/美術館ミュージアムショップ/藁工ミュージアム KIOSK

[主催]
高知演劇ネットワーク演会

[協力]
NPO 蛸蔵

[お問い合わせ]
高知演劇ネットワーク演会(吉良)
080-3165-6889
tacogura.labo@gmail.com


■10月13日(土)

劇団とも子「東京、妙子」

作・演出
川島敬三

出演
川島敬三、みほり

団体紹介
前回は川島敬三1人だけでしたが、今回かみほりが加わり、劇団とも子の名前での参加となりました。前回の作品名が、劇団名になりました。内容も続編的になっています。よろしくおねがいします。

作品紹介
前作「とも子」では、けいぞうととも子の高知でのお話しでしたが、今回はふたりが東京に上京し、妙子という、栃木から来ている作新学院出身の女の子と出会います。妙子との青春時代のお話しです。

 

キクプロジェクト「Mの言葉~言語的認識の再・ニンシキ ± 五感~」

作・演出
大木裕之+西村知巳+ももよん

出演
西村知巳、動物、ももよん、ボダイ19(高木望来) 他未定

団体紹介
2004年結成。県内のギャラリーを中心に、展覧会や映像上映、パフォーマンスを行う。

作品紹介
劇団ではない。しかし、1つの展覧会をつくることは、1つの劇をつくることに似ている。私たちの活動と演劇との明らかな違いとして、演劇がより事物を伝えることに言語を重んじているように感じる。それは、私たちが言語ではなく、タイミング/動きとしての言葉を用いているからかもしれない。書き言葉と話し言葉。五感を用いて、言語的認識を再認識したい。

 

エンケン出身「ある夏の部屋」

作・川田長功
演出・劇団員それぞれ

出演
西森綾乃、野村はるな、他

団体紹介
高知大学演劇研究会(通称「演研」)のOB・OGのユニットです。「演研」引退以来、一緒に舞台を作るのは久しぶりのメンバーもいますが、舞台の上でなんか楽しいことしようぜ!という意気込みだけは熱く集まりました。

作品紹介
うだるような暑い部屋。効かないエアコン。なんとか涼をとろうと知恵を絞った結果…。こんがらがっていく様子をご覧ください。

 

西本・刈谷 合同企画「4番線」

作・演出
西本一弥

出演
刈谷隆介
西本一弥

団体紹介
西本が今回の作品を上演するため刈谷に声をかけて集まった団体。
西本はシャカ力所属、演劇unitユニット・バスで作演出を行う。刈谷はカラクリメンバーとしてカラクリシアターやからくり劇場で役者として活動している。

作品紹介
かれこれもう10年、年に一度、終電が去ったホームで佇む青年がいる。私もその日は消えない想い入れがある。本当は彼自身の決断を待ちたかったが、そうもいかなくなってしまった。声をかけよう。悔いのないように。

 


■10月14日(日)

一絃の琴「HOPE」

作・演出・出演
岡本琴巳

団体紹介
一絃の琴。今回が初めての公演となります。シナリオを書くのも、演じるのもひとり。でも、琴は独りでに鳴らないのです。

作品紹介
今回上演するのは「HOPE」です。希望。眩しいようで、消えそうな、どこかにありそうで、どこにもないような、そんな光を追いかける女性のお話です。

 

舞台屋ナスカ「奇譚の蔵」

作・演出
堺喜隆

出演
堺喜隆、竹崎明日歩

団体紹介
とある学生が立ち上げた行き当たりバッチリの舞台集団。今回は怪談に挑戦!

あらすじ
とある男女がお互いに怖い話を披露することになった。しかし、話を進めるうちに、2人の周りでおかしな現象が…。

 

てんかぶつ「青と赤」


Be

演出
北野真麻

出演
坂埜玲奈、石川沙歩、岡本詩乃、鈴江咲紀

団体紹介
普段は高知大学演劇研究会(演研)の現役部員として活動している、演研の添加物的存在(?)です。

作品紹介
青と赤を混ぜたその色も、それが母の好きな色と覚えているなら、今日の空と同じなら、言葉は別に知らなくていい。たった4文字のその名を知れば、もうあの頃を思い出すことも、あの色を作り出すことも、私はやめてしまうから…。

 

ユニット「→T(からのT)」「銀の海。銀の魚。」(現代地方譚5上演作品)

作・演出
サカシタナヲミ(シアターTACOGURA)

出演
野村春菜、中平花、島巻睦美、丸山良太(シアターTACOGURA)、井上華純、山本みき、サカシタナヲミ

団体紹介
2018年1月末、須崎で(自称)奇跡の舞台が生まれました。現代地方譚5「須崎のまちの物語」企画。話題になった作品のひとつを高知市でぜひもう一度と、招集をされた新メンバーたち。全員実力派ガチメンです。団体名は「Susaki」に続く「Tacogra」という意味です。

作品紹介
「朝暗いうちに起きて、家族五人分ご飯して、工場に行って魚して、昼の用意して、工場で仕事して、後始末して、寝た思うたら早や朝よ」毎日を平凡に誠実に生きる女たち男たちで町はつくられています。これは「須崎の坂本ふみ」の物語であり、「あなた」の物語です。 蛸蔵に立ち上がる海を私たちと楽しんでください。