シャカ力「命を弄ぶ男ふたり」(2014.06.21)

本日は某高知県文化ほにゃほにゃ会に体力気力を持っていかれた後、某担当者から「飲みにいくよね?ね?ね?」という誘いをないがしろにし、心清らかに臨んだのは演劇祭KOCHI2014の4週目となるシャカ力「命を弄ぶ男ふたり」でございます。

そんなシャカ力、劇団としての歴史はさほど長くはありませんが(5年くらい?)そこに携わる俳優、スタッフは高知の演劇シーンにおいてなくてはならない歴戦の雄や、ねくすとぜねれーしょんが集っています。その中でも特筆すべきは制作陣。おそらく高知で一番の制作でしょうな。お芝居のパンフよりもごーじゃすな(カラー8P)別刷りスポンサー紹介、よもやの開場時間に3回も繰り返される(そしてエスカレートする!)生演劇CM、なんだかんだときっちり客席を埋めて増席を繰り返す(それは手際が悪いか)動員力。素晴らしい!

それに乗っかるお芝居は…。
まず目に飛び込んでくるのは舞台装置がしっかりしていること。そして観劇の中で確かに伝わる照明・音響の効果。場景と情景が絶妙に浮かび上がる、個人的には今回の演劇祭の中でベストの照明でした。音響も良かった!照明音響両方に言えることですが、丁寧にやるってのは簡単なことに見えて、決してそうじゃないんだよねーって思ったです、はい。

そんな板の上に立つ役者二人(と言っときます)。オープニングのユッキーさんには心揺さぶられました。オープニングが個人的クライマックスでした。
井上さんも行正さんも、役者としての技量はすばらしいのです。が、お芝居って難しいなって思ったです(あくまで個人的にですよ)。
岸田國士さんの若干コミカルでありながら、生き死にを描く作品は、解釈や演出しだいでどのようにも膨らんだり、脱線したりすると思うのです。それを、それぞれの感じた形で表現したらいいのになって思いました。
演出って難しい。お芝居って難しい。だから面白いんだろなー。