劇団ゆまにて&劇団どっと「楽屋」(2014.06.29)

梅雨の合間のいいお天気!ということで朝から大量の洗濯をやっつけ、向かったのは演劇祭KOCHI2014の最終週(だった)劇団ゆまにて&劇団どっと「楽屋」です。11:00開演の回を観劇したのですがこの開演時間っていいですねー。一日が長くなってお得な気分。多くの劇団に実施していただきたい!

さて、今回の演目「楽屋」ですが、一昨年に同じ蛸蔵で、はたけなかまさこさんプロデュース公演として上演されています。その印象が今でも強く残っているため、演出や役者の個性に目を置いて観劇しました。そしてさらに今回は配役4名中3名がダブルキャストなんですね。これは観る回によって全然変わるでしょうなー。自分が観たのは女優ABにゆまにて黄金コンビのよしちかさん&かめさん、そして女優Dにはじめて舞台で拝見した濱田万央さん、そして唯一の固定キャスト大塚さんという布陣でした。

一番感じたことは、激情とか感情の爆発という点では、一昨年の公演には遠く及ばないかなと(あくまで個人的にですよ)思いました。前半の女優ABの一瞬の対立や、女優CDの決定的なシーン、うーん難しい。観るものの心を揺さぶるような、演劇の肝となる場面だけに、それを前回体験しているだけに、この点についてはちょっと残念でした。

良かった点。一番に浮かぶのは、女優C・大塚さんの立ち姿(特に後半)。これはきっと持って生まれるものなんでしょうな。ぞくっとしました。また、よしちかさん・亀井さんのコンビの安定感もさすが。よもすればずっと緊張感を強いられる戯曲ですが、大半をおふたりの癒されるオーラで覆ってもらいました。逆に濱田さんの初々しさは、今回の役どころには大変だったかも知れないですね。舞台照明はおそらく初めてかな?NESS水田さんの小劇場にフィットした照明もよかったです。
こうやって老舗劇団も蛸蔵使ってほしいなー。いろんなキャリアや価値観を持った方が、演劇という言葉を持って集うような場所に蛸蔵がなったらいいなーって思った今回のお芝居でした。

こうやって今年の演劇祭は完走したぜ!と思いきや、ボーナストラックとして7月5日(土)16:00より追手前高校演劇部「劇団KIKI」の公演が決定!
ううう、うまくスケジュールを組めるのか、がんばりまーす。