昨日は高知市こども劇場さんの中学生以上例会(こんなんあるんや!)、「松元ヒロ SOLO LIVE」を観てきましたよ。例によって感想文。

念願の松元ヒロさんの公演です。
松元さんは過去にも何度かこども劇場さんの例会で高知に来られていたのですが(そもそもこども劇場のラインナップとしてどうかと思うのですがw)、当時自分はまだ会員でなく、ベテラン会員のマイビッグ上司こと大家さんから「面白いでー!」といっつも聞かされてた松元ヒロさん。
社会風刺コント集団・ニュースペーパーの立ち上げメンバーで、現在も過激な政治ネタと憲法の大切さを説いているという情報まで知りながら、ながらくお預け状態だったので、期待度マックスで臨みました。

いやー、面白かった!
いっさい装飾のない舞台に身ひとつで立ち、しゃべりだけでお客さんを笑わせ、おどろかせ、感動させる見事な話芸でした。
客席と対話しながら空気を掴んでいく上手さもさることながら、何よりも66歳とは思えない熱量の高さ!
お話は1本あたり15〜20分でオチまでつけ、少し休んで次のネタに入るというやり方で、リセットの仕方も上手だし、ネタの並べ方もなるほどなーと感心することしきり。

前半のネタは今の政治を笑い飛ばすスタイルだったのですが、過激というよりは、今は現実の政治や世の中の方がずっと過激(辞書で過激の意味を引いたら「思想や行動が度を越して激しいこと」だそーです)になっているので、いやー、コメディアン的には困ったもんだろうなーなんて思いながら観てました。
中盤からはピースボートで出会った方のお話や、軍国主義を捨てて教育を最大の施策にした国のこと、独裁政治を変えた一人の青年の「声」のことと、「悲観ばかりじゃなくって、自分たちでも世の中を変えるためにできることはあるんだよ」ってメッセージを送ってくれたようです。個人的にはこのパートが一番響いたなー。嘆くだけじゃなくってなにかできることを、「誰かが」じゃなくって「自分から」だよなー。ホンマやなー。

終盤は特攻隊に編入させられ、何度も出撃したものの、生き延びた天才パイロットのお話でした。このパートの情景描写、心理描写、そして当人から発せられる台詞は、まるでドラマを見ているかのようで、ひとりの語り手の力でここまで物語を立ち上げることができるのか!そこには表現者の「芯の部分」が何よりも大切なんだろうなーと思ったことです。

ラスト(アンコールだそうです)は松元さんの代表ネタになってるであろう「憲法くん」。これほどまでに憲法の一番大切なことを分かりやすく伝える術があるだろうか!?というか、自分自身45年生きながら、憲法の大切さを一番しっかりと理解できた瞬間で、今さらながら胸にグッとくるものがありました。

舞台で日本国憲法前文を聞いたのは、東京デスロックの「PEACE」以来2度目。
世代も立場も違う表現者が、精一杯「平和」の大切さを説いている。
舞台からのエネルギーを直接受けられる人の数は限られるけど、それを受けとめた人たちが、それぞれのフィールドで、自分が感じた平和の大切さを伝えていけたらいいなー。それがジワジワ伝わっていく世の中だったらいいなー。

あー良い観劇体験でした!
恐るべき、こども劇場!!

 

余談

 

昨夜の松元ヒロさんの余韻の中で、清水宏さんとの共通するところ、違うところを思い浮かべてる

ひとつの思想・目標を出来るだけ純度高く伝えようとするのは松元さん

自分の恥も弱さもさらけ出し、その傍らに想いを滲ませるのは清水さん

ふたりの繋がる根源は、魂じゃね

おふたりとも大好きです!