演劇祭KOCHI2019、5作品目はTRY-ANGLE「Hello goodbye」でしたよ。例によって感想文。
 
演劇祭期間中にTRYのことを書く時は、「演劇祭がはじまった2001年から唯一の皆勤賞を続ける」という一文が入るのですが、この続けていくってことがどれだけ大変なことか。しかも都度、進化・変化をしながら劇団が転がっている素晴らしさったらないですな。
一方で変わらないTRYの強さはいくつかあるのですが、その中でもスタッフワークを強く推したい!当たり前のことをしっかりとやり切る姿勢を、ちゃんと次代にも引き継いでいるからこその今のTRYだと思います。
 
さて作品につきまして。
今回は2010年に上演した、当時旗揚げ10周年のオリジナル作品の再演(初演も観てたかなーと記録を探ったら、観てなかったことが判明…ごめんなさい…)とのことで、戯曲は谷相さんのオリジナルです。
 
谷相さんらしさが炸裂した言葉遊びの妙と、いつだか領木さんが言ってた「難しいこと抜きにして、俺らは演劇で楽しんでもらいたい!」と言い切れるくらいの芯の通った、ある意味吉本新喜劇や松竹新喜劇にも通じるドタバタでハッピーなストーリー。
 
その中でも目を引いたのが、11名にも及ぶ登場人物のキャラクター付けと、それぞれに見せ場を作る関係性の巧みさです。
前半の伏線を後半さらに転がしながら、最終みごとに回収しきる構成はさすが!
出演のみなさんも、それぞれの役を思いっきり楽しんでいた感じが客席までしっかり伝わりました。中でも和田有加さんと冨田千秋さんは強力やったなー。
 
ランタイムは2時間と聞いていたのですが、実際は1時間50分くらいだったかな?詰め込みすぎた分、テンポ良く見せようとする意識が全体にあったのか、中だるみも無く最後まで楽しく観ることができました。
一方で、1回目だったからか、全体的に急ぎすぎというか慌てた感じも結構見受けられて、大事なところでの台詞間違いやらがあったのは、ちょっともったいなかったかなー。ただ、そんなミスも全体の勢いのおかげで致命的なことにならなかったのも、凄いことだなと思った次第です。
 
総じてお腹いっぱい、楽しい観劇でございました。
あーおもしろかった!
みんな、あと2公演もいっぱい楽しんでくださいませー。