WARAKOH think and feel 東北 vol.4「10年目の今考える」

藁工ミュージアムさんで開催中の企画展が大変良かったです。
展覧会を通して東日本大震災を考える内容で、タイトルは「10年目の今考える」。
 
展示の中心は、全国公募した写真とエッセイ。
直接震災の被害を受けた方、近しい人が被害を受けた方、メディアなどの情報を受けて何かを感じた方、作家さんや普通の主婦やいろんな立場の方が、それぞれの視線で考えたことを等しく展示されています。
 
それぞれが感じたことや、それぞれの思想に基づいた文章を、内容の検証をせず、あえてそのまま展示している藁工ミュージアムの懐の深さと、3人の学芸スタッフがひとりずつ書いた挨拶文がなんとも胸に響きました。
ちょうどTwitterで、和歌山県立近代美術館の学芸員の方が投稿されていた言葉と何かシンクロしたような気がしたのでちょっと文章を転載します。
「公立だろうと私立だろうと、ミュージアムを名乗るのならば、展示には責任を負うのです。ただしそれは展示内容の検閲ということではなく、安全な議論の場を開くという意味においてです。」
 
決定的な喪失、社会システムの根底を揺るがすような不安、悲しみ、怒り、言葉にできない感情。
それぞれの写真を見て、文章を読むごとに、その当事者の思いが胸に染み込んでくるようで、展示を見終わる頃には相当やられてしまいますが、それでも考えることを止めてはいけないな。生きてる以上は考えて行動せんとな、なんてことを思った次第です。
 
この企画展は公募作品の他に、大木裕之さん、西村知巳さん、作業所ら・ら・らの清岡明さんの作品も展示されています。
ボリュームいっぱい。感情グルグル。美術館ってすごいね。
5月9日(日)まで開催されていますので、お時間ある方はぜひぜひ。