「わが町」(2021.12.04-05)

「わが町」全公演終了しました。
昨年のワークショップと「セツアンの善人」を経て、細川さんに「高知の演劇人と作品を創れませんか?」とお願いした本企画。
やって良かった。
ご参加いただいた皆様、お手伝いいただいた皆様、ご来場いただいた皆様、応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
劇団ではなく、プロデュース公演なので、本番が終われば、作品も座組もなくなります。
けどその儚さが愛おしいし、関わってくれたみんなに、何かしらが残ってくれたらいいなーって思います。
みんなとは、これからも重なったり、離れたり、思わぬところで交差したり、忘れたり、思い出したりするんだろうなー。
そんな作品の余韻に浸って今日は過ごしたいと思います。
皆様、本当にありがとうございました!
 
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STORY

舞台は20世紀初頭のアメリカの片田舎、ニューハンプシャー州にある人口2640人の小さな町グローヴァーズ・コーナーズ。
隣同士の家に育った幼馴染、町医者ギブス先生の息子ジョージと地元新聞の編集者ウエッブ氏の娘のエミリーは、同じ高校に通い青春時代共に過ごしたていた。
やがて、二人は互いを意識するようになり、恋におち、結婚の日を迎える。
町の人々に祝福された二人の新婚生活は永遠に続くかと思われたが–––
これは、あなたの町で、あなたのまわりできっと起きている小さくて大きな物語。

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演出より

はじめての一人芝居の打ち上げの席で、高知の演劇人と作品をつくるお話をいただいた時、なぜだか直感的に「わが町」を提案しました。
ソートン・ワイルダーが1938年に書いたこの作品とはこれまで何度か大通りを挟んですれ違ったことはありましたが、これまで興味をもったことは正直一度もありませんでした。
そんな僕が高知で「わが町」をやろうと思い立ったのは、高知が僕にとってのわが町だからなのか、それとも他に何か理由があるのか。
昨年たった一人で始めた高知でのプロジェクトは今回たくさんの出会いを経て、魅力的な共犯者に恵まれました。
この一年間の出会いの一つ一つが、あの日の直感を後押ししてくれています。
高知で、このメンバーでしか生まれない、時間と存在をめぐる劇場でしか味わえない演劇体験–––わが町。
ぜひ劇場に足を運んでください。

細川貴司

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原作:ソーントン・ワイルダー
構成・演出:細川貴司

出演
伊藤麻由、大沼花依、岡村茜、川島敬三、河邊雄大、柴千優、寺嶋彩、寺嶋紀人、中城賢太、濱田実優、藤岡武洋、別役みか、細川貴司、山本栞、山本崇斗、山元美空、領木隆行

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■日時
2021年12月4日(土)19:00開演(完売)
2021年12月5日(日)14:00開演(完売)
■追加公演
2021年12月5日(日)18:00開演(完売)

(開場・受付は各30分前)
※全公演完売しました。

■会場
蛸蔵(高知市南金田28)

■料金
全席自由
一般前売り2,000円(当日2,500円)
学生前売り1,000円(当日1,500円)
※未就学児入場不可

■前売り券販売所
高新プレイガイド、藁工ミュージアム

■助成
令和3年度高知県芸術祭助成事業「KOCHI ART PROJECTS 2021」

■主催・お問い合わせ
ヨシダワークス 090−6488−8401