今日は須崎市のまちかどギャラリーにて開催中の「須崎と絵金」関連企画の朗読劇を観劇に行ってきました。
須崎へのドライブは楽しい。途中の国道の景色や、街に入っての変わった所や変わらない場所など、かれこれ15年ほど前に通っていた、前の職場(須崎市立市民文化会館)の記憶がむくむくと蘇る、特別な場所です。

会場のまちかどギャラリーには一回目のアーティストインレジデンスか、仲道郁代さん・内藤さんの企画の時に挨拶に行った以来なので、ずいぶん久しぶりでしたが、今回の展示内容含め、しっかりギャラリーとしての存在感と言いましょうか、地に足を付けて、しっかり地域の皆さんや作品と向き合う活動のお手本のような存在となっていました。素晴らしいなぁ。その活動を牽引した須崎のブログの女王とお子様にも会えたし、よかったよかった。

で、お目当ての朗読劇です。
僕の大好きな高知の役者さんである、吉良佳晃さんと博田佐貴さんの怪談をテーマにした朗読劇。展示された絵金関連の作品の雰囲気や、異様さ極まる受付の人の存在感など、始まる前からわくわくドキドキでした。

作品は3本あったのですが、「怖いもの」は見えないし、分からないからこそ怖いのに、あえて具現化する演出をした一本目「鬼女の面」では、般若の面をかぶった佐貴さんの存在感と、吉良さんの人格の根っこを見るようなサディスティックさに圧倒されました。特に台詞もないのにその都度の役どころのオーラを放つ佐貴さん、やはり希有な存在ですな。

そして次の「金色のピン」が個人的には一番好きでした。こちらはオーソドックスなお話の展開でしたが、見えない「怖いもの」を想像力で表現するふたりの役者の緊迫した空気感や、音の重要さ。怪談なのに星新一さんの作品という意外なチョイスもよかったです。また星さんの本読みたくなってきたなー。

逆に「怖い」エッセンスを作品ごとに変えたからこそなのか、最後の作品(ごめんなさい、タイトル失念)はすっと入らなかったのはなぜだろう。あえて言い切らない作品(お客さんに考えさせる、たとえば「あの登場人物はずっと同じ時間を繰り返していくのかなー」とか)にしたのは、作品を追うごとに想像の段階を上げようという意図だったのかな?

この流れで、んーと思ったところは、オープニングの空気の作り方が素晴らしかっただけに、エンディングがちょっと残念だったかなー。機転を利かした受付担当→照明担当が、演歌歌手のマネージャーのように拍手を煽っていたのが面白かったですけどー。
そして本人が一番悔やんでるかもですが、生の舞台・一発勝負ってのは怖いですね。台詞を届ける怖さは若手も中堅もベテランも関係ないですね。
今回を経ての、次の33番地なのかプラセボなのか、おふたりの公演がますます楽しみになった次第です。

べ、べつに、イジワル言ったみたいだけど、面白かったんだからね!!(ツンデレ風)