さて、遅くなりましたが「わらこう夏祭り」の感想文です。

当たり前のことですが、多くの表現者は自身の表現の欲求に基づき作品を創って発表します。そこで得た観客との体験や批評などを受けて、次の作品を創るエネルギーに繋げての繰り返し。
なにを言いたいのかというと、基本は「(ダンスも音楽も美術もですが)自分が演劇をしたいからする」「やりたいからやる」という至極シンプルな構造だと思うのです。

その面では、シアターTACOGURAは蛸蔵の小屋付き劇団として「地域の劇場・地域の劇団」という目的の元に活動する、高知では希有な存在だと思っています。作品の発表を通じて今の社会を考えたり、小さな子たちに作品を届けたり。

そんなシアタコ、今回はさらに地域に向き合おうと、お祭りの企画を行いました。
アートゾーン藁工倉庫のエントランス部分にあたる広場をメイン会場に、メンバーそれぞれが出し物を考え、藁工ミュージアムさんの協力も受けての面白いワークショップや遊びコーナー、美味しい出店(アルパカフェさんのカレー美味しかった!そしてお名前失念しましたが、たこ焼き屋台もすごく美味しかった!)、ナイトミュージアムや盆踊り、そして演劇公演「番町皿屋敷」という、いわゆるお祭りの楽しさと、アートゾーン藁工ならではの企画が入り交じった、思わずにやりとしてしまうお祭り。
はじめての取り組みの中、予想以上のお祭りを作り上げたのは、もうホントに大きな拍手を贈りたいです。

この素晴らしいお祭りを作り上げた要因はいくつかあると思います。そのひとつは地域の自治会や町内会の方との繋がりを生み、いろんなサポートを受けたこと。上にも書きましたが、自分たちの表現欲求を満たすことだけでなく、多くの方との繋がりを生み、巻き込むことで、蛸蔵が「みんなの劇場」にするべく努力をしているからこその地域の方の協力だったんじゃないでしょうか。

もうひとつのお祭りが成功した要因は、シアタコメンバーの多様さだと思います。以前にも書いたのですが、シアタコは演劇経験者ばかりではなく、未経験の方も多く参加しています。その中でそれぞれができる役割を担い、劇団の活動を通じて力を発揮し、それがまちづくりにも繋がるというのは本当に素晴らしいことだと思った次第です。今回のお祭りが、さらに新しい繋がりを産む機会になったらいいなー。また次回に向けて、自分もいろんな形でお手伝いできたらと思いました。

演劇公演「番町皿屋敷」ですが、シンプルな構成の中、しっかり悲哀と怖いエンディングを描いておりました。特に終盤のテンポの良さは気持ちよかったです。
個人的にはストーリーテーリング的な役割を果たした吉岡兄が、場数を踏むことで力を付けてきたなーと感心した次第です。
自分が担当した照明的には…ちょっとベタすぎたかなーという反省もありますが、8回路というのと、吊り位置のいろんな制限もあるし、(1回目オペのミスもあったのも含め)あれで許していただきたい…。よーし、次だ次!