からくり劇場「旅の途中」(2016.11.18)

昨晩は蛸蔵にて、からくり劇場さんの旗揚げ公演「旅の途中」を観劇してきました。

基本的に外部劇団との交流は行っていなかった老舗劇団センター90さん。
その解散後、蛸蔵ラボ1に刈谷さんが、ラボ2に谷山さん、川島さん、別役さんが参加され、少し下の世代やそれこそ親子ほど年齢の離れた若い劇団との交流が生まれたことは、ラボを開催した大きな成果だと思います。

今回の旗揚げ公演もラボの縁で繋がったTRY-ANGLEのメンバーや高知大演劇部の皆さんがスタッフとして名を連ね、客席にも若い演劇関係の方をたくさん見かけて、開演前の段階ですっかり幸せな気持ちになり臨んだ本番。
「役を生きる」という当たり前のことに、これまで徹底して向き合ってきたのであろう皆さんの魅力が炸裂していました。
お話の内容はまだ本番が残っているので書きませんが、それぞれの役をしっかり、丁寧に生きているからこそ、クライマックスのばかばかしいくらいのシチュエーションを盛り上げることができるんだろうな。
この作品を若い演劇人が体験したこと、そしてこれからも交流が続いていくことは、これからの高知の演劇シーンにおいて、非常に意義のあることだと思います。

そうそう、ベテランの皆さんの躍動感やキャラクターもさることながら、はじめてお見かけした中城さんが素晴らしかった!
終演後、吉良さんに中城さんのことを聞いたら、PORTALのワークショップで知り合ったことがきっかけで、その後蛸蔵ラボを観劇し、からくり劇場に入団されたそうで、自分たちの仕事もちゃんとこういう繋がりを生んでいるんだなーと嬉しい気持ちになったことです。

からくり劇場さんは明日日曜まで全4公演。
全公演とも完売とのことですが、観劇予定の方は思いっきり楽しんでくださいね。また姉妹劇団のからくりシアターさんは来年の演劇祭KOCHIへの参加も決まっているそうです。こちらも楽しみだ!