シアターTACOGURA「ブレーメンの音楽隊」(2016.12.10-11)

先週末は蛸蔵にて、シアターTACOGURA「ブレーメンの音楽隊」のお手伝いをしておりました。
劇団旗揚げ後、毎年12月に開催しているこども向け公演は今年で3度目となります。回を重ねるごとにお客さまが多く来られているのは、シアタコが地域の劇団として、夏祭りしかり、町内会への参加もしかり、先日の防災キャンプもそう、しっかりと地域に根付いた活動をしているからこそだと思います。言うは易しですが、これをちゃんと行うのは相当難しいことではありますし、この一点だけでもシアタコに大きな拍手を贈りたいです。

さて作品のブレーメン。
ハナカタさんが書き下ろした楽曲と、平地さんもお手伝いで入った影絵部分、そして全体を包む軽快で洗練された雰囲気と、非常にクオリティの高い作品となりました。それぞれの動物の登場シーンや歌詞を俳優が考えてすり合わせるという形も、俳優さん的には普段とは違うアプローチで作品に向き合える良い機会になったのではないでしょうか?

しかしながら内情としては、非常に短い稽古期間の中で衣装や小道具作業に追われ、肝心のクリエイションの時間をしっかり確保できなかったことが、もったいないなーという思いです。あと一週間、しっかり演技や歌唱パートに専念できる時間があればなー。
とは言え時間は限りがあるもので、本番日までに何を優先させて、どこを切り捨てるか、この判断はホントに難しいものですね。

例えば今後、作品をレパートリーとして再演をするとならばですが、今回をスタート地点として日常的に稽古を重ねていけたら、作品しかり、俳優しかり、さらなる飛躍が望めるんじゃないかなー。シアタコに限らずほとんどの劇団はスケジュールに追われるのが常ですが、ひとつの作品にじっくり取り組める環境ができたら、また新しい一面が生まれるかも知れませんね。

認知度や評価など着実に成長を続けるシアタコですが、劇団運営という面では大きな転換期に来ているように思えます。「やりたいことをやる」だけでなく「何のために存在するのか」と劇団のミッションを掲げている希有な存在として、どうか今後も頑張っていただきたいと切に願いますし、応援していきたいと思います。

以下どうでも箇条書き。
・本番のオペ、ドツボにはまりました。ブタイ、コワイ。ミンナ、ゴメン。
・新たに導入した調光卓はちゃんとしたマニュアルが無く、パッチや記憶などを手当たり次第トライして、成功した方法を書き添える形が生まれています。いっそ手書きマニュアル件思い出ノートでも導入しようかしら。
・カラクリ敬三こと川島さん、カレンダー作りから楽しそうに参加してました。この天然記念物感ったらないですな。
・例によって打ち上げはひどかったですな。あー面白かった!