南河内万歳一座「滅裂博士」(2016.12.05)

昨日は一心寺シアターさんで南河内万歳一座「滅裂博士」を観劇しました。
9年前にはじめて観劇ツアーを組んで見た作品の再演で、前回のインパクトと、当時の劇団員の方々を思い返しての観劇となりました。

戯曲の内容は初演からほとんど改訂しておらず、初演当時はじめて生体移植を実施した世の中の空気感や内藤さんの思いを、いろんな明喩・暗喩を組み入れて、バカバカしくも深く深く描き出した作品です。

魂とは実存するものだろうか?単なる脳細胞の信号の集まりなのだろうか?亡くなった人の魂はどこに向かうのだろうか?
内藤さんの作品で時々描かれるテーマです。近年は満月や楽園でも取り上げられてたかな。

僕が思うのは、亡くなった人の魂は、その人と関わった周囲の方たちの記憶の中で生き続けるものなのかなーなんて思ったことでした。

ちょうど僕が見た回の日に、内藤さんと初演時にヒロインを演じたしげさんとの間にはじめてのお子さんが生まれました。
いろんな困難を乗り越えようとする劇団員、いろんな方の思いを継いで必死に踏ん張る劇団員。
そんな中で生まれた新しい命。
なんとも、なんとも、いろんな思いが溢れる作品であり、いろんな思いが溢れる時間でした。

以下、思いついたことを羅列。
・終演後の飲み会でまたもや面白い企画をでっちあげました。4月13日は高知の演劇人は予定空けといてね。
・寺田さんの誠実さ、素晴らしかったです。
・木村さん、復帰後一番だったと思います。もう復帰後なんて言葉はこれから使わない!
・松の松らしさが松すぎて笑ってしまいました。
・トンちゃんがすごく良くなってる!
・ゲバオさん…!
・空晴の上瀧さん、観音びらきの本木さんとお話しできて嬉しかった!
・9年前に自分が見た回(倒れちゃいけないものが倒れたり、序盤のシーンの強烈さに気分を悪くしたお客さんが退場した回)をべっちさんや上瀧さんが見ていたことが判明。それを9年経って語れる、ご縁って不思議。