空晴「遠くの花火」「もう一回の、乾杯。」(2017.11.08)

昨日はインディペンデントシアター2ndにて、空晴の旗揚げ10周年記念、2本立て公演「遠くの花火」「もう一回の、乾杯。」を観てきましたよー。
前日のmojoでの痛飲により、ボロッボロの二日酔いで大阪に向かい、マチネの開演直前になんとか体調を立て直すという酷いありさまでしたが、まー、間に合って良かった!結果オーライ!

マチネで観たのは新作「遠くの花火」です。
旗揚げ直後の劇団を襲った悲痛な別れに対して、10年を経て正面から向き合った作品でした。
近しい人を失い、残された側の思い。
それでも日々を生きていくために、どうすれば良いのか。
べっちさんが言った「とっておきの薬」。
どの言葉もあまりに生々しく、激情を抑えられない上瀧さん、古谷さんのシーンでは、自分も含め、客席にすすり泣く声が響いていました。
珍しく前明かりにLEDが仕込まれていて、どうしたのかなーと思ってたら、エンディングのあの花火!
あのメッセージの花火は、無事に打ち上がったのかなー。ふたりはどんな言葉を込めたのかなー。
余白も含めて抱きしめられる、あったかな作品でした。

続いてソワレで観たのが「もう一回の、乾杯。」
2010年に上演された作品の再演です。
当時はまだ、こっきーさんの「すいませーん!」から物語が始まらないのかー。とか、冒頭の誤解が絡まる部分も今よりもシンプルで、当時の作品の若さと、それを今のメンバーでやることの面白さが炸裂してましたね。
両方の作品とも親族が久しぶりに集まるという設定で、最初の微妙な距離感から、いつのまにかグッと繋がっている、愛の溢れる世界は、観ているこっちまで幸せな気持ちになっていました。

マチソワともに思ったのが、空晴は劇団員の年齢や経験差があるにも関わらず、それぞれが劇団の血肉として機能してるなー。誰かが突出した舞台とは逆の、作品の世界に出演者全員がしっかり生きているような感じがしました。若い皆さんも素晴らしかった!

もうひとつ、受付や客席誘導や上演前のご挨拶含めて、ホントに空晴らしい、誠実であったかな対応でした。
こういうところから劇団の個性が出てくるんだなーって感心した次第です。自分も見習わねば!!
みなさん、ありがとうございました!!