劇団彩鬼「黒い月の曲戯団」(2014.05.31)

転換がおおごとな某コンサートはさておき、腰痛はいまだ猛威をふるってます。特に夕方以降に我慢できない状態になりがちで、昨日アルテックで行われたコードMさんのコンサートも泣く泣く直前キャンセル(とほほほ)。
そして本日も観劇予定の公演前に、演出の方にランタイムを確認し、ベストなタイミングで効果が出るようロキソニンを服用して臨んだのは、演劇祭KOCHI第2週目となる劇団彩鬼「黒い月の曲戯団」でございます。

演劇祭には若手・中堅どころの多彩な劇団が参加されますが、そんな参加団体の中で、最も個性的なのが彩鬼さんでしょう。
怪しい・猥雑・いかがわしい…そんな言葉がぴったりの彩鬼ワールドは今回、サーカス団という舞台でその個性を存分に発揮しました。
カポエラ、ポールダンス、ジャグリングという、とっちらかりそうな要素をよいエッセンスに消化し、要所要所でオプティさんや丸山さんといった海千山千の役者が物語の世界をしっかり作り上げます。一方でお話は分かりやすい内容で、一つのクライマックスに向かってまっすぐ進んでいき、お話のボリューム(映画なら2時間超えそう)からは意外なほどの展開の早さにも感心しました。

個人的に印象に残ったのは船や馬車(?)などの移動シーン。みえないものを人の力で表現するのは演劇ならではですね。
あと生演奏に加えて生歌のさぁーやさんの声も素敵でした。が、ラストの歌はマイクを通してエフェクトを入れた方がなお物語にあったかもしれませんね。

動員も4ステージ完売という人気ぶり。演劇祭が開幕2週とも札止めというのは、ひょっとすごいことではなかろうか?
さぁ、来週のシアホリは果たして??