TRY-ANGLE「コンタクト」(2014.06.14)

本日、地獄の締め切りラッシュをかろうじて乗り越え、明日本番の頭脳スポーツ大会の設営を終え、ヘロヘロ状態で臨んだのは演劇祭KOCHI2014の4週目、演劇祭唯一の皆勤賞劇団、TRY-ANGLEの「コンタクト」です。例によって感想文。

の前に、TRY-ANGLEという演劇集団についての賞賛。今年で15年目を迎える長い活動の中、領木さん・谷相さんというトライの中核をなす両名の、清らかすぎる(?)友情と、演劇制作における役割の絶妙のバランスの中に、新たな才能が入ってくるという、劇団としてはあまりに素晴らしい流れに拍手。特に今回初出演となった、領木さん曰くイケメンの新メンバー・清里さんの頑張りにも大きな拍手!

というトライの今回は、久しぶりの書き下ろしコント作品です。今回は北岡さん、山下さんも出ない中、舞台に立つ5人のキャラを考えて谷相さんが書いたのかなーと思いました。それだけ各コントの役が(領木さん以外は、というか領木さんはジョーカーやしね)しっくりはまり、ニヤニヤ笑わせていただきました。それに加え複数のショートストーリーの関係性や、キーワードとなる言葉の選択、何気ない言葉遊び、突飛すぎずにしっかり伝わる演出、素晴らしい!
個人的なベストはオープニングのクイズと、すみこキャラ全開の歌い人、あとショートコントの寿司屋風(全部見たかった!)ですね。嫌みのない、人柄も溢れるブラック(大好き)で良質なコントでした!おもしろかった!!

あと、勝手な想像ですが、同じランタイムで1本の芝居と複数のコントを比較したら、おそらく役者のインプットの量は後者が圧倒的に多いかなーって思いました。それゆえ、若干間がおかしい箇所がいくつかありましたが、これはやはり本のあがりや稽古や小屋入りなどの時間的な問題があるのかなー。
もう一点苦言ですが、領木さんというプロの舞台屋が作っているトライのお芝居なら、音素材の頭(ゲイン)はちゃんと取りなさいよ!なにやってるの、あなたプロでしょ!あーもう、しっかりしなさいよ、やーねーって思ったですよ。明日に改善されることを期待(無茶ぶり)。