劇団ハタチ族「10万年トランク」(2018.12.05)
昨晩は、なんとも濃い夜でした。
まず、先日の季刊高知忘年会で酔っ払って村岡マサヒロさん、デハラユキノリさんにプロレスを語り「じゃー自分がやってるラジオでプロレスを語りますか!」というよく分からない経緯でデハラさんのラジオ番組の収録に。
普段はイベント告知くらいでしかラジオに出ない私が、公共の電波でひたすらプロレスを語るという不思議な収録を終え、そのままダッシュでメフィストへ向かい、劇団ハタチ族西藤さんの一人芝居「10万年トランク」を観劇。例によって感想文。
Plant M樋口ミユさんのオムニバスの戯曲から3本をセレクトした一人芝居。
おじいさんのおじいさんのそのまたおじいさんの…10万年前、人が地球にいた頃のお話という枕詞で、いま、この世界に生きる人々をあたたかい視点で描きます。
1本目の「チンピラの話」は、今年の演劇祭でのパッチワークスさんのオムニバス公演「∩(積集合)」でも上演されたもので、同じ作品を見る事で、作品の精度の確かさ、肉体の強さを再確認したことでした。3作品にも通じるのですが、片明かりのナナメのスポットを立ち位置を変えることで効果的に使っていたのは感心したことです。
2本目は「路上のひきこもりの話」。
職を失って、家を追われた男のぼやき節。愛すべきダメ人間の描写が非常に味わい深くて…この作品が大好きだなー。
3本目は「美容師の話」。
被災した土地の避難所を訪ね「こんな時こそ美しさを大事にすることが生きる力になるのよ!」とボランティアで活動するオネエの美容師さん。その活動に対して、それよりも、食料や暮らしの支援をしてくれ!という避難の声が響きます。彼女に向かって石を投げているのは誰なんだろう?無理解を暴力として描くのも、なるほどなーと思った次第。
このオネエさんが言ってる「美しさ」はそのまま「文化芸術」に置き換えられ、雲南市から演劇の力で世の中を変えようとする西藤さんの活動にも繋がるようでした。
新たに雲南市に劇場を作ろうと動き始める西藤さん。
その活動を知ってもらい、仲間を募るために47都道府県をまわるという、これまたクレイジーな行動力とバイタリティ。
打ち上げの時にも雲南市の事情や、新しい劇場の構想を聞いて、これはもう365日公演行くしかないなーと思ったことでした。
西藤さん、引き続きツアー頑張ってください!
そして高知公演を引き受けたTRY-ANGLEのみんな、お疲れさまでした!
しっかし、打ち上げは飲み過ぎた…。
日も暮れたのにまだ気持ち悪い…。
もうおさけのまない…。