東京デスロック「CEREMONY」(2014.07.18)
「空想劇場」春野のスタッフの皆さんの見事な対応で、無事準備完了です。
開演までに東京デスロック「CEREMONY」の感想文を。
まず、多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。例によっての直前追い込みで、最終的には座席設定の限界(ちょっと超えたかしら)までご入場いただきました。お客様は高知演劇界で活躍される方はもちろんのこと、追手前高の演劇部の皆さんや、ご年配の方々にもご来場いただき、ホントに賑やかな客席にできたことは、地元主催者的には大変嬉しい限りです。
そして肝心の内容ですが「面白かった!」この言葉しかない!
戯曲を用いず、会場に合わせた舞台の作り方、さらには劇中のいろんな要素までどんどん変化していく内容。
小屋入りしてから本番まで4日間でしたが、そこで生き物のように演劇が生まれていくさまを共有できたことは、自分にとって大きな財産になりました。
「演劇は世の中を映し出す鏡」という言葉の通り、根底に流れるのはいまの日本をいろんな角度から浮かび上がらせていること。「舞踊の儀」の渾身のパフォーマンス、「演劇の現在」で誇らしくこの会場を映し出す多田さん。カッコよかった!
個人的には「挨拶の儀」が、深く心に刻まれましたね。あいさつ苦手だけど、ちゃんとせねば。
終演後は例によって、高知の演劇のみんながバラシで大活躍(これがなかったらホールアウトが何時になっていたことか!)で、打ち上げも高知チームが大挙して参戦!遅い開始時間ということもあったのですが、2件目のお店を出る頃にはゆっくり空が白みはじめ、なんともすがすがしい気分の帰り道でした。
デスロックのみなさん、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました!
これからもどうぞ仲良くしてくださいね!!
新進気鋭の演出家であり、現在埼玉県の公共ホール・キラリ☆ふじみにおいて、日本最年少の芸術監督を務める多田淳之介さん率いる東京デスロックの高知初公演を開催しました。
多田さんには昨年度のリージョナルシアターモデル事業「こどものための演劇をつかったコミュニケーションワークショップ」において、高知の演劇人に向けた熱心な指導をいただいたご縁で今回の公演に繋がりました。
当日は高知の演劇関係者を始め、高校演劇の皆さんやご年配の演劇ファンの方まで、多くのお客様にお越しいただき、最終的には当日券も売り切れ、設定座席いっぱいのお客様にご入場いただきました。
近年の多田さんの作品は、戯曲を用いず、また、客席と舞台の境を作らない作品を多く作っており、今回の新作「CEREMONY」も同様のスタイルでの上演でした。
日常のコミュニケーションの気づきを投げかけるような「あいさつの儀」をはじめ、観客も参加する演出をちりばめながら、音楽、舞踊、演劇と、それぞれの起源を探るような構成、なによりも「舞踊の儀」での渾身のパフォーマンスは圧倒的な生のエネルギーを感じました。
「演劇は世の中を映し出す鏡」という言葉の通り、根底に流れるのはいまの日本をいろんな角度から浮かび上がらせていること。本編ラストに「演劇の現在」と題して、誇らしくこの会場を映し出す多田さんは、まさに演劇の第一線を走っている表現者の自負を感じました。
「いわゆる演劇」のフォーマットとは違う作品に、戸惑うお客様も多いかと心配していましたが、多くのお客様からも高い評価をいただいた今回。これからも東京デスロックの皆さんと、さまざまな形で高知の演劇シーンとの繋がりを紡いでいきたいと思います。