第3回 脚本に学ぶライティング講座(2019.12.22)

内藤裕敬さんの文章講座、全3回無事に終了しました!
3回目もテーマ主義とモチーフ主義の違いを分かりやすく説明して、お題を設けてみんなに文章を考えてもらい、発表するというものでした。

最初のお題がなんとも印象的だったので全世界に公開。

「雨の中、電信柱の上に止まっているトンビ(会場のまちかどギャラリーのそばにいたのを外でタバコ吸ってた内藤さんが見つけた)の所感を、主語がトンビということを読者にバレないように書く」

このお題の中で、ワークショップ参加者が描く世界は千差万別で、皆さんそれぞれの経験や体験がにじみ出ておりました。
「バレないように」が無かったら、きっと似たり寄ったりの内容になるところを、ルールを設けて遊ぶことで、ここまで個性が出てくるのだなー。
そして皆さんが発表されるのを嬉しそうに、面白そうに聞いて、それぞれの作品を褒める内藤さん。あぁ、ステキ…。

ワークショップはさらに新しいお題を設定し、そしてそのお題から浮かぶキーワードを洗い出して、さらにそのキーワードから浮かぶ言葉も出していき、印象的なキーワードを頼りに物語を転がしていくというもので、そこで皆さんが発表された作品は、本当に豊かで面白く、ちゃんと最後まで物語を完成させて読ましてもらいたい作品が生まれていましたよ。
高知の演劇人も何人か参加していたのですが「劇作の才能あるやん!」って方もいらっしゃって、せっかくなので、蛸蔵ラボのような企画に乗り込んで来てくれたらなー(あとで個別に言っておこう)。

さらに今回、演劇とは違う分野から興味を持って参加してくれた須崎の方もいらっしゃって、こんなはじめましての方とのご縁を丁寧に育てることがとっても大事と、積極的に声がけするあたくしたちでした。
なかま、なかま、なーかーまー。

充実のワークショップ翌日は内藤さんのリサーチ。
このあと須崎をテーマにした劇作に入ってもらいます。
どんな作品ができるか…(締め切りまでに届くのか…)乞うご期待!!
写真は取材中、大根をもらう内藤さんですw。



劇作家として数々の受賞歴を誇る、南河内万歳一座の内藤裕敬さんを講師に迎えたワークショップを開催!
前回に引き続き、身近な文章づくりに役立つ、「テキストへの発想力」をテーマにした講義形式でのワークショップです。
演劇のみならず、SNSなどで情報発信を行う方、表現に関心のある方、感性を豊かにしたい方など、どなたでもご参加ください!

※本事業は「現代地方譚7アーティストイン レジデンス須崎」の関連企画です。

 

日時:2019年12月22日(日)14:00〜16:00
会場:すさきまちかどギャラリー(須崎市青木町1-16)
対象:どなたでも
参加費:無料
主催:すさき芸術のまちづくり実行委員会
お申し込み:すさきまちかどギャラリー 050-8803-8668


講師:内藤裕敬(ないとうひろのり)
南河内万歳一座・座長。1959年栃木生まれ。
1980年南河内万歳一座を『蛇姫様』(作・唐十郎/演出・内藤裕敬)で旗揚げ。以降、全作品の作・演出を手がける。
現代的演劇の基礎を土台として、常に現代を俯瞰した作品には定評があり、劇団外での作・演出も多数。世界的ピアニスト・仲道郁代氏とのコラボ企画は20年に渡り全国で展開。2005年『調教師』黒木メイサ他、2008年『4×4』倉科カナ他、2014年『ハルナガニ』薬師丸ひろ子他、2016年『魔術』中山美穂他、演出の手腕を買われ、テレビで活躍する女優の最初の演劇作品を演出する機会も多い。
2015年より母校でもある大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科教授に就任し、特別公演の演出を担当。咲くやこの花高校やピッコロ演劇学校講師を務めるなど、後進の指導も積極的に行っている。
第2回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞、第3回OMS戯曲賞、第7回読売演劇大賞・優秀演出家賞、文化庁芸術祭・優秀賞など、受賞歴多数。