世界劇団「星の王子さま」(2014.10.25)
WMNあけ、昨日スタート明日締め切りのデザイン仕事にもかかわらず、昨日1日仕事に出られず(死んでた)、でも今日リカバリーしたもんね、なんも後ろめたくないもんねと、早々に仕事を切り上げ臨んだのは、愛媛を拠点に活動する世界劇団さんの寺山修司版「星の王子さま」でした。例によって感想。
ちょうど寺山修司版「星の王子さま」は今年の演劇大学のエクストラトラックとして、流山寺師匠の演出作品に音響スタッフとして携わっていたので、観るべきところや爆発すべきところなど、演出家が変わればそうなるのかーと思うところがたくさんありました。
今回は正直言うと、役者の身体性の差、台詞の届け方や、リアクションの動きなど、うーんというところが目に付きました。良い人はよいけど、良くない人はそれをわかっているのかな?って感じです。
その中でも、この芝居を一番引っ張っていった本坊さんが、本編ラストに寺山さんが書かれている台詞をしっかり届けられなかったのは残念でした。
でも、このお芝居はそこから動き始めます。
「みんな芝居じゃなくても、実社会でも何かを演じているんじゃないか?」「嘘をついて生きているんじゃないか?」「この上は照明だ、その上は蛸蔵の天井だ、けどその上には…」と、今を生きて、悩む若者の言葉が胸に突き刺さります。どうしてこの作品をこの若者達が選んだのか、そしてそれを表現することに何を見いだしたのか、それを考えるとお父さんはしみじみするのです。
けっして玄人の演劇人がしたり顔できない瞬間がここにはあると思います。若者の特権。若者の全て。明日日曜15:00、蛸蔵に観にいってくださいませ。