空晴第13回公演「おしまいのしるし」(2015.03.03)

行ってきました、空晴第13回公演「おしまいのしるし」。
ソワレを見て、余裕を持って帰って1:30帰宅。あ、これはいけるパティーンや。翌日の仕事にも影響でない(高知で飲む方がダメージでかい)。
大阪観劇はすっかり馴染んでますが、マチネを見て帰るか、ソワレ後飲んで一泊かのどちらかだったので、今回は新しいスマートな観劇スタイルですな。また大阪が近くなってしまったよ。発案してくれた西本君、付き合ってくれたすみこはん、どうもありがとう。

そして空晴です。西本君から前々回公演「理想のあとかたづけ」のDVDを借りて見ただけで、生の舞台を拝見するのは今回が初めてでした。期待に胸をふるわせ観劇し、例によって感想文。

DVDと今回の2作品しか見てないのですが、舞台の構成しかり、出演者の関係もしかり、なるほど、空晴の作品の根底にあるものは変わらないんだな。
家族だったり、近しい人たちの、日常の中にある愛情を丁寧に浮かび上がらせるのがべっちさんの作品なんだ。そしてその中で発せられる誰かの台詞が宝石のように輝いていて、その宝石は受け取る人によって感じ方も内容も台詞そのものも変わるんだろうな。って思いました。

家族の愛情もそうですが、もうひとつは表現活動を続けていく自身への投げかけも多く見受けられました。
前々作の「理想のあとかたづけ」の音楽家を目指して、サポートする立場になった鴨さんの息子さん(舞台には出ない)だったり、今作の絵描きを目指して苦闘する上瀧さんだったり。表現活動をして報われることはなんなんだろう?そもそも報われるってなんだ?そしてそれを応援する人の言葉にできない思い。正解なんか分からない。そもそも人生の正解ってなんだ?みたいな気持ちも勝手に読み込んでしまって、そこにも胸が締め付けられる思いでした。

後は個性的な役者さんたちの絶妙なバランス。こっきーさんの飛び道具っぷりったら!そして若いイケメン二人のへんなキャラ付け!これはファンが付くわな、アコギやな。フリスクのくだり、大笑いしてしまいました。

一方で、家族劇の構成を取る以上、実際の年齢とは違う役作りというのは大変だろうな。今回も序盤は出演者の関係性をお客さんが考える作り方だったので、余計にそう感じてしまったのかもしれません。あとあと、女の子役の古谷さんしかりですが、劇団内で同じキャラの役どころを重ねていくのは良い面もあり、違う面も見てみたかったりした次第です。

いやけど総じて心が温かくなる素敵な舞台でした。
みなさま、ありがとうございました!

帰り道の車内も楽しく、アホ話やエロ話や結局最後は真面目な演劇論で盛り上がったり。
今回同行してくれた高知の若い演劇人のこれからに期待すると共に、おじちゃんもうまいこと使ってねーって思った次第です。

…って帰宅してお風呂入って、感想文を書き上げたら…こんな時間になりますな。はい。明日の仕事もがーんばろっと。

あー、おもしろかった!