TRY-ANGLE「ワライアスロン」(2022.06.18)

3年ぶりのTRY-ANGLEです。
劇団の皆さんとはこの3年間、様々な企画でご一緒してましたが、劇団として公演を打つのは3年ぶり。
本来だったら結成20年かつ第30回記念公演を2020年に行うはずだったのが、このコロナ禍の中でじっと耐え、状況を見極めてから活動を再開するという堅実さは、そのまま劇団運営の堅実さにも繋がってるんだと思います。

ということで2ステ札止め満員のお客さまを迎えての今回の作品は「ワライアスロン」と題した谷相さん書き下ろしの新作コントとなりました。
お笑いのオリンピック(でしたっけ?)に向けて、コロナで鈍ってしまった突っ込みやボケを鍛えるという目的で、コントや漫才が展開されます。
幕間には少し素に戻っての感想も散りばめながら次の作品を紹介していくという流れ。そこでうっちーとワッキーがTRYの本公演に初めて出るということを知ってちょっとビックリしたことです。そうかー、この数年の高知の演劇事情のいびつさよね。

作品的には、過去のコント公演では全体にテーマが行き渡っていた(繋がっていた)印象でしたが、今回はちょっとぶつ切り感があったかしら。
あと領木・谷相の漫才は圧巻でしたが、他のコントにも言えることですが、例えばある俳優がボケを上手く言えなかった時に、それをちゃんと聞こえた体で進行していくのか、その上手く言えなかった部分を拾いながら繋げていくかで、お客さんの理解度や、舞台に置いていかれる(勝手に進まれる)感が変わるんじゃないかなーと思った次第。
あとは全体におじさん達なじみのヒット曲を多く使ってたのはある意味統一感がありましたね。歌姫、すみこを思い出したなー。
ラストの寿司屋風はおみごと!ショートコントをバシッと演じられるのは、ネタのキレの良さもそうだし、俳優さんの技量や度胸も重要ですけんね。

ということでしっかり満足させてもらいました。
若手を加えたこの新生TRYで、次回はしっかり芝居を創ってくださいねー!