アンドロイド演劇「さようなら」(2016.02.20)
アンドロイド演劇「さようなら」を観劇してきました。
オリザさんらしい作品でした。チラシに記載されたコピーの「心はどこにあるのか」でしたが、僕にはしっかりジェミノイドに心が見えました。うろ覚えですが「寂しくない世界は幸せじゃないの?」という台詞がなんだか胸に残りました。
終演後のオリザさんとロボットディレクターの力石さんのアフタートークでさらに「心って、感情ってなんだろうな」という哲学的な思いが深まった次第。はじめて聞いた言葉で「不気味の谷」という言葉を説明していただいたのですが(ロボットの姿やしぐさを人間に似せていくと親近感が増すけど、人間にかなり近づいたところで急に嫌悪感が出てくることだそうです。)この近くて遠い距離が、ヒトとロボットじゃなくて、いまの自分がかかえてる事象にも当てはまるような気もしたりしてます。
絶対に分かり合えない、分かり合おうともしていないものとの対話。
答えがないことが分かりきっている中の答え探し。
生きるってたいへん。