プロジェクトKUTO-10「骨から星へ」(2016.03.17)
本日、とある研修で大阪出張となり、奇跡的にプロジェクトKUTO-10の初日を観劇することが出来ました。いやはやラッキー。生きていたらいいこともあるもんだ。
今秋高知でお世話になる劇団太陽族の岩崎さん演出、われらがすずむ大先生、そして窓の彼方へ高知公演でお世話になった中道さんも出演されるということで期待いっぱい胸いっぱいで臨んだのですが、いやぁ。おもしろかった。
お話が、本が、何より胸に沁みました。
寂れていて、なんだか淀んだ空気を感じる不思議な駅の待合室。さまざまな挫折の中、なんの救いもなく生きて行かざるを得ないくたびれた中年ふたり。
理想を持って教育の道に進みながらも降りてしまった人間、人生で一度きりの恋を胸に刻んで生きるお年寄り、家族を裏切った人間、裏切られた人間…。いくつかのエピソードを当人と相手側の両方の視点で丁寧に描かれる作り方(家族のパートは特にぐさっときましたな)、ファンタジーと現実が交錯する演出、そして役者が放つ魅力。
いやあ。素晴らしかった。
自分自身、人生の折り返しをおそらく越えて、いろんな挫折や、裏切りや不義理を働いた数々など、ホントどうしようもない人生だよなーと考えることもあるのですが、そんな自分に呼びかけているように感じる(簡単な肯定ではないけど)台詞もあったりして、なんだかいろんな感情をかき混ぜられて、どんと背中を押されたような不思議な気持ちになっております。
明日も生きなきゃね。少しでも誰かの力になれるように、日々を誠実に生きなければ。
よーし、がんばるぞー!と、夜行バスを待つ42歳(明日も仕事)。