カムカムミニキーナ「幽霊塔」(2025.09.05-06)

高知では2回目となる「しめんげき」。最小限の舞台で複数の役を4人の俳優だけで演じる、カムカム版ストロングスタイル演劇。
「幽霊塔」は高知出身の黒岩涙香さんが1899年に翻案・発表した作品で、後に江戸川乱歩がリライトし、さらにその要素を宮崎駿さんがルパン三世「カリオストロの城」で大きくオマージュしたという一大スペクタクル冒険活劇。
この作品を制作するに至ったのは、前回の「しめんげき」の打ち上げで、県民文化ホール事業担当の濵口さんがカムカム松村さんにこの話をしたのがきっかけだそうで、高知県民としてなんだか誇らしい気分になります。
物語は、物騒な時計塔に現れる謎の美人を軸に展開されるサスペンスで、超特急の展開からの予想外のハッピーエンドに「そうくるか!」と衝撃を受けたことです。
最小限の舞台でも、俳優の力とお客さまの創造力があれば、演劇は成立するんだぜ。すごいぜ、演劇。