劇団33番地「GO-ON」(2025.09.24)

33番地は「Queens(メアリー・ステュアート)」以来3年ぶりの本公演。
前作は既成台本を予想外の演出で勝負していたのですが、今回は「ごんぎつね」をベースに、チャーリーさんの脳内が炸裂する、33番地らしい作品となりました。
おそらく高知の劇団で身体的な鍛錬を一番重ねているのは33番地さんだと思います。
歌も、ダンスも洗練されているのに、安易な理解を拒むようなチャーリーさんのクリエイション。
今回はお客さんを巻き込む風の演出もあり、突拍子もない展開にもかかわらず、原作をリスペクトする(原作のテキストはきっと一切変えてないのではないかしら)ところにチャーリーさんの誠実さを感じました。
個人的にちょっと苦手だったのは、タレントさんとかテレビの人を笑いの要素に入れることかなー。「みんな知ってるでしょ」と提示され、知ってる風に振る舞うのはちょっとしんどかった。