パーセンテーゼ「真五郎衛門」(2017.01.21)

昨日は蛸蔵にて、パーセンテーゼ公演「真五郎衛門」を観劇しました。例によって感想文。
紹介文にも書いたとおり、パーセンテーゼは昨年のシアタコ「民衆の敵」に客演で参加された山崎君が四国学院大学に在籍しているときに立ち上げた劇団で、今回参加しているのは完全に若者のみ。本はシアタコの若(友野くん)、演出は同じくシアタコの吉岡兄が行い、基本のスタンスは「自分達のやりたいことをやりたいようにやる」ということなんだろうな。若者の情熱が詰まった舞台でした。

観劇して一番印象に残ったのは山崎君という表現者です。年代関係なく、これだけの肉体の強さ・しなやかさを持ちながら、内面からにじみ出る狂気を感じさせる役者はいないんじゃないでしょうか?主人公の最大の敵役として登場したときの凄味、対決シーンのラスト部分(特に後方への倒れ方)など、目を見張るものがありました。
高知に帰ってきての舞台出演はおそらくビルヂングのWSと「民衆の敵」だけで、まだあまり多くの演劇関係者に知られてないですが、彼はホントに注目です。公共ホールの企画やら、蛸蔵ラボ(秋に開催するよ)など、いろんな舞台に出てきて欲しいな。

もうひとりは濱田万央さんですな。2年ぶりの舞台でしたが、いやーなんというか、その美しさに息を呑みました。これも才能だよなー。
劇中に彼女が踊るシーンがあるのですが、さすが日舞の名取さんです。男性陣の外にドカンと発するエネルギーと対極の、小さな所作ひとつに全てを集中させるような、良いシーンでした。

あ、この流れだとみんなについても書こう。
しんちゃん、大学生活最後の舞台で主役の舞台。彼の演劇に対する思いの強さがひしひし伝わりました。一番褒めたいのは表情!すごく良かった!全編通じて主役らしい華がありました。
若、どうやっても見てくれは好青年の若。そんな若がゲスい役を嬉々として演じる姿、ほっこりしました。本も分かりやすいストーリーの中にいろいろ小ネタを仕込んでて面白かったよ。
むつみちゃん、難しい役どころでしたが頑張りましたね。特にラスト部分はまだまだいろんなアプローチがあると思います。今日の公演も頑張ってほしい。
西峰くん、彼の存在が今回の作品の色を決めましたね。可愛らしい、誰からも愛されるキャラクター。今後が楽しみです。

課題は…まーいろいろ見えましたが、今回は書かない!自分たちがやりたいことをやりきって!
お願いをひとつ言うなら、今回で満足して終わりじゃなく、これを足がかりにどんどん活動を続けていって欲しいし、そのための相談ならいくらでも受けるよー。

高知の新しい宝物、本日も14:30から蛸蔵にて上演しますので、お時間のある方はぜひ会場へ!