Art and Performance to next-gen 「沈黙を聴く~記憶のしらべ~」(2025.12.05)

昨日はノトススタジオにて、Art and Performance to next-gen「沈黙を聴く~記憶のしらべ~」を観てきましたよ。
あんまし下調べしてなくて、仙石先生の劇団オムツかぶれの公演とばかり思ってたのですが、「Art and Performance to next-gen」主催という表記で、作品の内容からも本公演のために組織された団体かな。next-genというのが次の世代に向けて作品を残していくという意味なのかもしれない。なんてことも終演後にパンフを見て知るくらい、前情報ゼロで観劇しました(パンフは終演後に見る派のわたし)。
物語は、シベリアに抑留した経験を絵画にする、実のおじいさんと二人展を開催し、おじいさんが亡くなった後も同じ経験をされた方々の取材や関連資料などを参考に「シベリアシリーズ」を制作する美術作家・千田豊実さん(仙石さんと共同主宰)の活動を演劇で表現すると言っていいのかしら。
出演は四国学院大学の生徒さん中心なのかな。物語の軸として、大学のゼミの中でシベリアに抑留された方の取材をしてレポートを作成するという流れがあり、大学生の視点、当事者の記憶、家族の心情が入り交じるような作品。
今の若者からすると、戦争に対する意識は当然希薄になっている訳で、知ろうとしない選択も、逆にSNSなどを通じて偏った知識だけを刷り込まれる可能性もある。
あらためて今の時代に平和の旗を掲げること、戦争反対の意思を示すことが、当たり前じゃ無くなりつつあるんだな…と思ったことでした。
(余談ですが、冒頭の大学生の空気感…他者を存在しないもののように捉える感じというか…そのリアルさが、まんま今の社会のようでした)
そして当事者の方が多くを語らない理由も、ご家族が詳しく話を聞けない理由も、痛いほど伝わりました。
言葉に出来ない想い…まさに「沈黙を聴く」というタイトル通りの作品。
これを今の若者が演じることに、とてもとても意義があるなーと思った観劇体験でした。