サラダボール「熱帯樹」(2026.02.01)

昨日はノトススタジオにてサラダボール「熱帯樹」を観てきましたよ。
「熱帯樹」は三島由紀夫による家族の物語。
登場人物は父・母・兄・妹と同居する父の従妹の5名。
家族4人、それぞれの歪んだ愛憎を描くお話。
愛憎のおぞましさと反するように台詞は美しく詩的で、登場人物の発する言葉に委ねるような鑑賞の仕方もあるだろうなー。
家族の愛憎…近親相姦だったり、殺意だったり、ある一線を越えた美しさや恐ろしさを描いたのが本作だと思うのですが、個人的には「歪んだ家族」というのはごくごく当たり前だと思ってて、100組家族があれば100通りの歪み方があると思うのです(全方向に「模範的な家庭」なんて絶対に無い)。家族という括りの強さだったり、逃げられなさ…。そんな中で苦しんでいたある人たちを思い出したり…と普段とはちょっと違うベクトルで作品に向き合っていました。
シンプルながらも美しい舞台美術の上で、ひたすらに人間そのものを描く演劇作品。
俳優の生き様や覚悟もそのまま舞台に現れるような骨太な作品でした。
西村さん、座組の皆さん、ありがとうございました。