シアターランポン「テリヤキ」(2026.03.14)

長野県松本市のランポンシアターにて、シアターランポン「テリヤキ」を観てきました。
ランポンの公演を追いかけているうちに、劇団自体への愛着が凄いことになっております。公演を企画し、成功させるため、それぞれの得意分野を活かして俳優以外の仕事にも全力で取り組む劇団員の皆さん。それを応援する街の方も沢山いて、松本市内のいたるところで見かけるランポンのチラシやポスター。小さなキャパとは言え、12日18ステージを計画してしっかり完走する、なんというか劇団本来の形を体現してるのが今のランポンなんじゃないかしら。
今回の「テリヤキ」は武居さんの作・演出作品。公演ごとにAキャストBキャストを入れ替えて行うという枠組みで、マチソワの両公演を観劇。武居さん作演出は今回で2作品目だったのですが、ダブルキャストでの上演だったことで、台本の精度にたじろぎました。ちょっとした言い間違い風を台本上で指示していて、それを俳優がアクシデント風に演じているのか!それにどういう意味があるのか!?というか、まさにこれが「テリヤキ」の一端だったのですがw、ダブルキャストにしたことで、俳優それぞれの個性が際だつ鑑賞体験となりました(皆さん素晴らしかったのですが、個人的には深沢さんMVPです)。
物語的には、草光さんを当て書きにしたような(失礼)、武居さん自身を振り返るような(やっぱり失礼)、50歳の誕生日を迎えるうだつの上がらない中年男の独白から、80年代90年代のアメリカ映画の名シーンをなぞりながら展開していきます。
作品の根底には「なぜ演劇をしているのか?」「なぜ生きているのか?」みたいな問いが流れていて、きっとそれは正解のない現在進行形の問いで、それを舞台の上でさらけ出すことの覚悟や美しさこそが演劇だよな。
俳優という職業をちょっと卑下して笑いにしながら(「ハムレット顔」には笑っちゃいました)、俳優という職業の言葉にならないような一瞬の美しさが見え隠れする、なんというか武居さんの人柄がそのまま作品になったような、誠実で可笑しくて泣ける舞台でした。
AB両キャスト観れてよかった。
これを観たら、茅野のCキャストも観たい…うう…スケジュール…。
皆さん、ありがとうございました!引き続き茅野もファイトですー!