能×現代演劇「心は清経」(2017.02.05)
極上ツアー3公演目。能×現代演劇「心は清経」
山本能楽堂さんはすごいなー。見学会や体験講座をはじめ、さまざまな普及事業をされてるんですなー。
そこで働く奈良さんのイカした企画、能×現代演劇。昨年のPORTALでお世話になった極東退屈道場の林さん、何度か観劇させてもらってる大好きな劇団、空晴の岡部さんが、清経の女性側、男性側の視点で本を書き、林さんが演出する、そこに能の要素も入ってくるというとっても贅沢な企画。いやー、堪能しました。
美しい能舞台。仕舞の方の立ち姿。舞台は特別な場所だなと改めて思えるような空間で行われる絶妙な会話劇。
亡くなられたご主人から届けられた荷物を受け取らない奥さん。ダメ男なりに想いを届けようとするご主人。間に挟まれ振り回される配達業者さん(笑)。
女篇、男篇と基本の構造は変わらず、その中でも岡部さん、林さん側の微妙な視点の違いは「なるほどなー」なんて思ったり。
そしてどちらも「女は強いなー」なんて思ったり(笑)。
ちなみに公演前はパンフレットも読まずにフラットな状態で舞台を見たのですが、林さんが書いたはずの(そして岡部さんが出ている)男篇を見て「あれ、異様に空晴みたいだぞ?べっちさんが2本書いたの?」と混乱するほど、林さんが10年ぶりぐらいに書いた会話劇はなんともしっくり感じた次第です。多才だ。
こんな素敵な巡り合わせを作っていただいた奈良さん、ありがとーございました!
なかなかお忙しそうですが、またゆっくり飲みましょうねー。