高知大学演劇研究会「喜しなる悪し 悪しなる喜し」(2017.05.13)

演劇祭KOCHI2017も後半戦に突入。昨日は高知大学演劇研究会さんの「喜しなる悪し 悪しなる喜し」を観劇してきましたよ。
実は蛸蔵ラボ以外で高知大演研さんを見るのは初めてだったのですが、彼ら手作りの舞台は、なんと言いましょうか、初々しさに溢れておりました。

まず本。良いタイトルですね。
おそらくはそれぞれの視点による善悪や正義の解釈のずれ、という所をしっかり描ければなお良かったのではないでしょうか?
また、登場人物の名前や、時代(1890年だっけ)、場面設定などなど、なかなか頭に物語の世界が入ってこなかったのはなんでだろう?
導入部分を一人語りでざっくり進める演出は面白かったけど、それでも作品の世界はもっと丁寧に描けたらよかったかなー。
あと、「愛」の解釈がなかなか面白かった。自分にはない視点で、おって思いましたよ。

役者さん、魅力的な方が何人かいらっしゃいました。
その上で、基礎的な部分をもっと積み上げていって欲しい方もいらっしゃったなー。
サークル内でも、サークル外でも、楽しみながら演劇を学べるような環境がもっとあればよいですね。

あぁ、なんだか小姑みたいな感想文だ。あうあう。
最後に、制作もテクニカルも含めて、もっと丁寧なオペレーションができると思います。
例えばパンフに協力企業として「電力四国飾芸」って文字列があるけど、これは「四国電飾工芸」さんじゃないかね?
適当に流せばいくらでも適当にできる部分でも、それでもひとつひとつのポジションや仕事に丁寧に取り組んだら、作品全体がさらに輝くだろうし、そこで関わるみんなの人生のプラスにもなるんじゃないかな。

あぁ、最後まで小姑。ごめん。
しかし若いみんなのキラキラは十分伝わってきたよ!これからも頑張ってー!!