清水宏の社会派スタンダップコメディ「なんでもこい!…みたいな」(2017.06.08)

昨日は高松のライブハウスNoas’Arkさんにて、清水宏さんのスタンダップコメディ「なんでもこい!…みたいな」を観劇してきましたよ。

いやはやしかし、主催のシアターデザインカンパニーさん、飛ばしてます。
「超むつごい」4daysのライブにワークショップとは…。
気合いの入った告知展開(4種のフライヤーにポスター)に、きっと悪ノリで作った物販(クリアホルダー)など、この暴走感wには、ちょっとなんだかシンパシーを感じてしまいますな。やったれやったれー!でも、くれぐれもクラッシュしませんよーに!

肝心の公演ですが、過去高知で見た「エジンバラ編」「今治タオル編」という、しっかりストーリーのある作品と違って、今の日本の政治やら芸能やらに突っ込みを入れるという、なるほどこれがスタンダップコメディなのか!という展開の前半、そしてストーリーテリングの後半という進行でした。

オープニング、すっかりホームグラウンドといった感じの暖かい客席にもかかわらず、清水さんは細心の注意を払ってお客さんひとりひとりの反応を見ながら、誰もが楽しめる空気を丁寧に、例によってハイテンションで作っていきます。
きっと何百回何千回と繰り返したライブのオープニング、きっと毎回こうなんだろうな、もの凄い緊張感と集中力で臨んでるんだろうな。これが清水さんの一番根っこなんだろうな、と思ったことでした。

前半のスタンダップコメディは、話芸の面白さ、描写の愉快さで大笑い。清水さんには及ばないけど、暑い。汗かいた。
ネタのチョイスは「社会に切り込む」というよりは、特定の個人を中傷したりすることなく、わりと優しい(でも清水さんフィルターで面白い)内容でした。ただ願わくば、あいつらに対して、もっとガツンとモノを言って欲しかったなー。

個人的には後半部分が最高でした。
劇団山の手事情社に所属されていた時の先輩のエピソードと、当時の山の手事情社のぶっ飛びすぎた内情に笑い、驚き、感心しながら、エンディングで一度は答えられなかった「演劇で世界は変えられるのかな?」っていう先輩の問いに、今しっかり向き合って「変えれるよ!」って宣言する清水さんに胸がギュッとなった次第です。

そうだよな、演劇や舞台芸術で、世界を変えてやる!
自分もできることをやってやるぞお!うおおおおお!!
ありがとお!!しみずさああん!!!!!

そんな素敵な清水さんのライブは6月11日(日)まで連日高松で上演されています。
そして高知では6月28日(水)にメフィストでやりまっせ!
現在いいペースで売れてますので、ご予約はお早めに!!

清水宏のしゃべくりコメディ〜ヤツらを笑い飛ばせ!(2017.06.28)


もういっこ。観劇ツアーの行きの車内ので、某Nさんが「やりたい作品に、虚無っていう役があって、どうしようかと思いよって。いっそ虚無ってTシャツを着せようかと」なんてシュールな話で盛り上がった後、清水さんの後半、山の手事情社の作品で「方向の概念」とか「9時50分」「ハレー彗星」という配役に悶絶しながら立ち向かう役者さんの話を聞いて「なに、このシンクロニシティ」って驚いたことが今回のハイライトでしたw。