劇団33番地「吝か」(2013.07.06)
今日は蛸蔵に劇団33番地さんの星空ミュージカル「吝か」を見に行っていました。例によって感想文。
自分はその劇団オリジナルの作品を好むのですが、33番地については作家の頭の中に拡がる宇宙が広大すぎて、パートパートは「お!」というところがあっても、全体では「??」という感想が多かったのです。ベースに流れるのはいつだってピースフルな作品なのに、なんだか釈然としないような。
それが今回はズバリときました。作風の変化もあったのか(ベースは変わらない気もしますが)、それともキャスティングが良かったのか(実際良かったです。蛇足のないキャスティングってのもへんですが)、ズバリ来ました。
うん、とっても良かったです。
何よりも自分の心が動いたのは、主演の男性キャストの演技です。
難しい役回り。台詞も動きも制限がある中で、感情が動くさまをまざまざと見せつけられました。
ひとつめは中盤の感情が崩れるシーン、そしてもうひとつはエンディングの表情。
確実に心に伝わり、心が揺り動かされました。
素晴らしかった。
ほかにもクオリティーの高いダンスや歌など特筆すべき点がいっぱいでした。
高知でこれだけのミュージカルを作る劇団がいるのは誇らしいです。どうぞもっと高いステージに進んでいかれることを祈念します。