内藤裕敬 演劇ワークショップ「台本書こうぜ!」(2017.09.06)
ちょっと時間が経ちましたが、先日の内藤さんワークショップ「台本書こうぜ!」につきまして。
僕は内藤さんを(勝手に)師匠と呼んで慕っております。
内藤さんに出会うまでもずーっと文化事業の仕事をしていたのですが、それまでは「なぜ文化が必要なのか」「どうしてこの事業を行うべきなのか」という魂の部分がすぽっと抜けていて「この予算でジャンルの偏り無く事業を組んだらいいんでしょ」とか「最近の流行でアウトリーチとかがあるので、事業に取り入れたらいいんでしょ」みたいな、今こんな奴が目の前にいたらぶん殴ってるだろうなってぐらい、形はちゃんとしてても中身のない仕事をしておりました。
万歳の公演をかるぽでやり、演劇の素晴らしさをガツンと食らわされたこと、そして以降いろんな形で内藤さんとお付き合いさせてもらう中、移動中の車内や、飲みの席なんかでボソッと語られるお話、また、少しずつ「気付き」が生まれてきた自分のその時々で絶妙にひっかかる言葉をいただいたりして、いつの間にか内藤さんは自分の大きな道しるべのような存在になってました。
決して大きな声で「文化とは!芸術とは!」なんて語ったりはしないけど、分かりやすく、暖かい言葉で伝えてくれる内藤さん。今回のWSもまさにそんな内藤さんらしい、素敵な内容でした。
「演劇作品で傑作と呼ばれるものはどういうものだろう?」
「動員がよいものが傑作?」「分かりやすい内容だったらいい?」なんて問いかけていき、最終は、観客の想像を刺激することじゃないんだろうか?って仮説を作り、そこに向かうために自分の中でゴールを決めずに物語を「遊んでいく」作業。
この「遊ぶ」という言葉は、戯曲WSだけでなく、実際に演出をされる時や、いろんな場面で内藤さんがよく使われる言葉です。
決まったゴールに向かうんじゃなくって、思いもよらない方向になることを楽しめる、それは演劇に限らず、日々の生活にも繋がることじゃないのかなー。
今回のWS(満員御礼でございました!)の参加者には、演劇経験の無い方も多くいらっしゃったのですが、皆さんそれぞれに何かを持って帰っていただいたんじゃないかなって思います。えへん!内藤さん凄いでしょ!(自分の手柄のように)
このWSに先だって、AIR須崎の関連企画「須崎のまちの物語(仮)」で本を書く戯曲家3名への指導をしていただき、本企画の目的をしっかりチーム全員で共有できたことはひっじょうに大きいですな。
またWS終了後は、我が家で大宴会のち、つ…ついに…合宿所に…内藤さんが…!!
もう、なんと言いましょうか、感慨無量とはこのことですな…。
嗚呼、内藤さん…。大好き。