Hanbun.sato.co「アタシノアシタ」(2017.12.16)
続いて藁工ミュージアムにて上演されたHanbun.sato.co(ハンブンサトコ)さんの「アタシノアシタ」につきまして。
10年ほど前にかるぽーとの公演とWSでお世話になったヤミーダンスの得居さんと、ヤミーの映像も担当するアニメーション作家の山内さん、そして音楽家の中ムラさんによる、ダンス×映像×音楽のパフォーマンス。
いやー。
すごかった。
えらいのん見てもうた。
雨。
閉じこもる。
雨が止んでお月さまが見える。
お月さまになにを祈るのかな。
翳っていくお月さま。
大雨。
ぺったりのお月さま。
ひとつの物語の中に、ダンスと映像と音楽が、まるでジャズのセッションのようなソロ回しを交えながら展開するような舞台。
そして変わりやすい天気はそのまま自分の漠然とした不安や無闇な期待のようにも感じます。
お三方とも、松山在住で活動を続けている方々。
地方に住んでいるから、なんて言い訳が皆無の圧巻のパフォーマンス。
三名が互いの限界を引き出すようなヒリヒリしたクリエイションの様子が浮かびます。
すごいな、こりゃ。
実はヤミーダンスの10年前の印象が、当時のコンテンポラリーダンスの「アイデアとキャラクターで勝負」みたいな、身体性に向き合わないようなあんまり良くない潮流の中にいた印象だったのですが、とんでもなかった。
今さらながらに謝ります。ごめんなさい。
得居さん、すごい。今のヤミーダンスはどんなことになっているのか、次の公演は馳せ参じねば!!
山内さんの映像も、会場に合わせて1コマ1コマを修正するという途方も無い作業をされているそうで、1公演にかける熱量と作業量、ここには一切の言い訳がないんだなー。本番中は照明オペもされるというマルチな才能が爆発しておりました。
そして中ムラサトコさん!
ループペダル(その場で音を録音し、繰り返し再生するエフェクター)を使ったパフォーマンスは、いまではそれほど珍しくはないのですが、彼女の声の表現の幅が…なんだこれは状態。
オープニングでお客さんから集めた昨日のエピソードを即興で歌う部分も凄かったなー(ゲネで披露された「藁工ミュージアムのうた」もみんなに聞いて欲しかったw)。
ご本人のソロライブもぜひ見てみたい!
会場の藁工ミュージアムは、ミュージアムなんだけど、ライブをやるためのような空間と会場の響きでした。
いやー、定期的にライブ出来たら楽しそうだなー。なんか企てたいなー。
今回動員的にはちょっと厳しかったのですが、次回高知での公演があるなら、気合いの手売りで満席でお迎えしたい、すっばらしいパフォーマンスでした。
またぜひ高知へ!!
ありがとうございました!!