青年団「さよならだけが人生か」(2018.02.07)

今日はノトススタジオにて青年団「さよならだけが人生か」を見てきましたよ。
どんなに寒気に覆われても、雪が降らなかったら止まらない高速道路よ、ありがとう。

青年団の公演は、同じくノトススタジオで行われた「冒険王」以来、ちょうど2年ぶり。
あの時も感じた、穏やかで緩やかな繋がりと愛情が、舞台上に溢れていました。

舞台で展開される、さまざまなさよならの形・はじめましての形は、取り立ててドラマティックなわけでなく、どれも日常の中にあってもおかしくない類のもの。
現場や、学校や、会社や、親子、恋人。それぞれの関係性が、自然で、笑えて、じんわりくる、素敵な作品でした。

テクニカルな面で思ったのが、オリザさん特有の「同時多発会話」。
前回の「冒険王」の時に感じたことが、さらに強く思えたのですが、2〜3箇所で会話が始まるけれど、ある会話で言葉のエッジが立つ時に他の会話が薄くなり、それを繰り返した後に次の展開に繋げる言葉に自然とフォーカスする。
これを狙って作る演出って…それを実践する俳優って…。すごいですねー(語彙力)。

さらに個人的な感想では、登場人物鈴木さんの、あのむやみに隙間を埋めようと声を上げ、無理矢理会話をひっぱり、結果上手くいかないで自爆していく感じに、たまらなくシンパシーを感じました。
やっぱりな、現場の男は、そうでなきゃいかん!
僕もいっそう頑張って、空回りして、苦笑いされ続けるぞー!
うおおおお!!(周囲のみなさま、これからも仲良くしてくださいね)