Sound=Cinema #002 ミッシェルガンエレファント“THEE MOVIE”-LAST HEAVEN 031011-(2018.03.29)
ミッシェルガンエレファントといえば、1998年のフジロックフェスティバルですな。
この年のフジロックは東京(豊洲の東京ガスの敷地だったので、今の築地市場移転地になるのかな)で開催され、わたくし行ってました。このギュウギュウのどこかにいます。
同年の秋に「ギヤ・ブルーズ」のリリースを控え、バンドとしてピークに上り詰めようという時の最大のステージ。
演奏前から客席の期待と盛り上がりは半端なく、前のバンドの演奏が終わり、転換の最中からみっちみちになる危ない客席。
メンバーが入り、演奏が始まると「あ、これは事故になりそう」と思うような詰まり方と揺れ方で、演奏中止を指示した運営スタッフの方(舞台監督さんかな)の判断、素晴らしい。
とはいえ客席のわたしは「何度も止めんなよー!」とか悪ぶっていましたが、正直この中断がなかったら大変なことになっていたと思います。ナイス判断。
この後は止まることなく最後まで演奏され、中盤以降は地獄の客席で(ひい、死んでまう。早く終わってー)なんて思っていたヘタレは私です。
以下余談ですが、この年のフジロックは、さらにひどい地獄がこのあとありまして…。
日陰がない、炎天下の敷地でこんなライブで消耗しきって、ビールをグビグビするのは当然でしょう。しかし例によって飲み過ぎてしまい「頭痛い…。み…みずを買わねば…」とドリンクコーナーに行くと、なんとソフトドリンク完売!
ビールならあるという究極の選択を強いられた時の絶望感ったらなかったです。
ちなみに今度の映画ではこの場面も流れますよ。
らっけんろーらーは3月29日(木)、かるぽに集え!
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ミッシェルで好きな曲はいろいろあるのですが、その中でも「ブギー」かなぁ。
ミッシェルではちょっと珍しい、ミドルテンポで、基本2つのコードが繰り返される、捉えようによっては淡々とした曲。
けどこの曲のギターに、リズムに、言葉に、ミッシェルの魅力がギュッと詰まっているのです。
乾いた、何かしら退廃的な空気の中で、でもそんな世界を優しく見てるようなうた。
この曲は映画の中でも演奏されてますが、この時のアベの視線が…見えない何かを凝視しているようで…。
この時アベは何を見ていたのかなぁ…。
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さー、明日になりました、Sound=Cinema #002 ミッシェルガンエレファント!
先日高知新聞さんに記事掲載いただき、何本かお問い合わせや予約の電話をいただいたのですが、その中のおひとりで「この日だけしかやらないんですか?どうしても観たいんですけど仕事で…。リアルタイムで観てなかったので、どうしても観たかったんですけど…。あの、アベが世界の終わりで弦を切るやつですよね?」と興奮気味にお電話くれた方がいましてw、ええ、そうです、アベが弦を切るやつです。
「世界の終わり」はミッシェルのデビュー曲であり、彼らの代表曲です。
バンドが大きくなってから、この曲をライブで演奏する機会はかなり限られるようになり、ここ一番のライブでこの曲を演奏する際の客席のどよめきと盛り上がりは凄いものでした。
が、なぜか、自分の知る限り、この曲を演奏すると凄い確率でアベがギターの弦を切ってしまうという不思議な現象が。
ラストライブの最後の最後、この曲のイントロが流れた瞬間「最後は弦を切らずに思い残すことないように!」と願ったのですが、結果弦は切れ(しかも多分4弦)、その時のアベのなんとも言えない「しゃーねーなー」って笑ってるような表情が、とってもとっても印象に残っています。
この時は「またいつかどこかで、この4人でこの曲を演奏できたらなー。その時までの宿題なのかなー」なんて思っていたのですが、その後のアベの急逝により、この願いは叶わなくなりました。
どうぞどうぞ、明日はこのロッカーの顔を見に来てくださいまし。
ご予約、悶絶受付中!
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無事終わりました、Sound=Cinema #002ミッシェルガンエレファント!
いやー、面白かったなー!
基本的なサウンドプロセッサーの仕込みとチューニングは前日のうちにやっていただいていたのですが、当日、実際の素材を走らせ、かなり独特な5.1chのミックスに驚きながらも(フラットに出してたら、おおごとでした)、エンジニアの丹尾さん、久川さん、山崎さんがよってたかって音を作り上げ、みるみるうちに音がかっちょよくなっていくさまは、もう、壮観でした。
田辺さん、嶋野さんも丁寧に映像を調整いただき、おっきなスクリーンの良さを最大限引き出してもらいました。
いやー、鉄壁のチームだ。
作品は9割以上解散ライブの模様で、正直映画作品としてはオススメしにくく、ミッシェルやロック音楽好きの方じゃないと楽しめないものでしたが、そのロック好きのお客さまが思いっきり楽しんでいただけたようで何よりです。
上映会はお昼の回はお客さまも少なく、行儀良く見られていたのですが、最終の夜の回は客席後ろでスタンディングで踊りながらみてくれたお客さんもたくさんいらっしゃって、映画とライブの中間のような、いいところどりのような素敵な本番となりました。
圧倒的な音圧の中で「うおー!」とか叫びながら見れる映画ってそうそうない!
この「音の凄さ」を伝えるには、現場で体感してもらう以外にはないなー。
前回のoasisからかなり日が経っての今回でしたが、この後はもっとコンスタントに上映を企画して、Sound=Cinemaの面白さを多くの方に知っていただきたいと思います。
まだまだ映画の世界は知らないことばかりですが、頑張っていくぞー!!
と、会心の本番を終え、例によってやーっと打ち上がり、その勢いでカラオケになだれ込み「喉よ破れよ!明日のことなどしらん!!」とミッシェルを絶唱し、合宿所で総勢6名沈没して本日朝から爽やかにお仕事。
もうおさけのまない…。
ライヴ同様の最高のサウンドシステムで、極上の音楽映画を上映する「Sound=Cinema」の第2回上映は、日本のロックに金字塔を打ち立てたthee michelle gun elephantのドキュメンタリー「“THEE MOVIE”-LAST HEAVEN 031011-」。
2003年の解散ライブの映像を中心に、90年から00年代のロックシーンを爆走した彼らの軌跡をたどります。
日時:2018年3月29日(木) ①13:00 ②16:00 ③19:00 (開場は上映の30分前)
会場:高知市文化プラザかるぽーと小ホール
料金:上映回指定 前売り1,500円(当日1,800円)
前売り券販売所:高新プレイガイド/高知市文化プラザミュージアムショップ/DUKE SHOP高知/県立美術館ミュージアムショップ
主催:Sound=Cinema(090-6488-8401吉田)/シネマ四国(088-855-9481)/高知市文化プラザ共同企業体(088-883-5011)
協力:MayerSound