劇団プラセボ「五月蠅なす」(2014.05.24)

演劇祭KOCHI14回目のシーズン、スタート。いろんな山や谷があったと思いますが、そんな中でも続けていくことは素晴らしいこと。関係者の皆さんに拍手を贈ります。パチパチパチ。
ということで本日は劇団プラセボさんの「五月蠅なす」を観劇してきました。例によって感想文です。

の、その前に、会場入り口付近で万歳の松浦さんを発見。え!?どういうことだ?谷奥さんが来られるのは聞いてたけど、予想外の万歳からの刺客増員でひっくりかえり、続いて勝手に緊張する私(関係ない)。
会場に入ると超満員。蛸蔵で120人入れるというのは、在りし日の中央の小劇場らしい感じで、狭い小屋に熱気がうごめいてました。お客さん誘導係の西さん、ごくろうさまでした。
演劇祭初回恒例の各劇団あいさつもそれぞれに味があり(いろいろ感想ありますが省略)、さあプラセボの本番!

お話の内容は明日も本番がありますので割愛しますが、作者の人柄通りのハートウオーミングコメディーです。終演後の挨拶で「これからも誠実な芝居を作っていきます」と言われたとおりの誠実なお芝居。しっかり軸をもっている主宰にいろんな才能を持ったみんなが集まり、それでも主宰の人柄が出演者・スタッフ全てに染みこむ、これぞ劇団という作品でした。

中でも今回、ほぼ初演となる主演男性の演技は、終演後万歳チームが「彼はコメディーだからって自分に嘘をつかずに役に入り、表現していた」と評価するほどの誠実さ。僕の知っている普段通りの人柄で、役にぶつかっていったのが印象的でした。
そこに食い込むキャラクターばつぐん、安定感もバッチリの女優陣もみごと。おもしろかった!

個人的には、今回のような悪い人が誰もいないお話が大好物です。作者の誠実すぎる人柄ゆえ、すべての伏線を回収するのも、まあよろし。あ、けどたまにはそういうのも全部ぶっ壊してしまうような彼(作演出)のお芝居も観てみたいです。

追伸
会場に入り、客席最後列に座って「万歳の谷奥さんどこにいらはるんやろ?」って探したけど分からず、本番に突入。本番中、隣でメモを取っているお客さんに「?」。終演後、その隣のお客さんのお顔を見ると、そこには谷奥さんがいらっしゃいました。小さな奇跡。