南河内万歳一座「秘密探偵」(2018.05.30)

一昨日は一心寺シアターにて南河内万歳一座「秘密探偵」を見てきましたよ。例によって感想文。

万歳はもうなんというか、勝手に自分も劇団員くらいの気持ちで関わっている大切な劇団でして、そんな万歳の本公演に高知の演劇人が参加できたらなーという夢を見続けていたのですが、それが!なんと!ついに!叶った!!

我らがブレーキの壊れたファッキンお姉さんこと津野あゆみが、いろんなアレコレを乗り越えて、万歳の舞台に立った!!

さらに、高知出身のキャンディさんも!!

もうこれだけで感慨深い公演となったのですが、今回は感慨どころじゃない、いろんなバタバタがあったようで、漏れ聞こえてくる制作途中のたいへんなアレコレにドキドキしながら、ただただ無事に初日の幕が上がるよう「頑張れー!」と念を送る日々でした。

さあ、開演。

本番前は勝手に感慨深くなったり、勝手にドキドキしてたのですが、そんな雑念はオープニングから吹っ飛ばされました。

何この甘酸っぱさ。

何この心に響く言葉たち。

秘密という言葉の、共犯者のようなドキドキ感。

秘密を暴こうとする人、守ろうとする人、それを助ける人。

今の世を賑わせてる厚顔無恥のうんこみたいな見え見えの秘密ではなく、あくまで個人の心の中で隠し持っているもの。

忌野清志郎さんのサラリーマンという歌で「こどもじゃなけりゃ誰でもふたつ以上の顔を持っている」という印象的なフレーズがあるのですが、まさにそんな、客席に座った誰もが秘めている過去や想いが舞台の上で展開されていきます。

台詞も非常に印象的ですが、それに負けないくらい場面の美しさもすごかった。

オープニングの川縁の自転車、彼岸花が咲く銭湯までの道のり、大しけの鰹漁船のヘッドライト…。

初演の自分探しのテーマから大幅に変わり、何層もの構造が入れ子になっている、劇中のあちこちにも秘密が隠されているような作品でしたが、胸に残る台詞や場面の美しさだけでも胸いっぱいになりました。

そしてきっとこの作品は、上演を重ねるごとで強度を増していくだろうなー。僕が見たのは3ステ目でしたが、まだ舞台上から強い緊張感が伝わってきてました。きっときっとこの後、さらにギューッと良くなるに違いない!

あー、願わくばもう一回見たい!!と強く思える作品でした。

みなさーん、この後もバーンとかましたれー!

そして何よりも、ご安全に!スズナリまで完走しますように!!